若手研究者が“知財”で信頼を得た話
実験ばかりで評価されなかった若手研究者が、「知財」との出会いで周囲の態度を一変させた実体験。
上司から“意見を聞かせて”と頼られるまでに成長した舞台裏を初公開!
日々の実験、調査、雑務に追われ、単なる一歯車として成長実感なく働いていた若手研究者Aさんが、「知財」という専門性に出会い、自分の存在価値を発揮し、上司から『君の意見を聞かせて欲しい』と頼られるまでに成長したその舞台裏を赤裸々に公開!!
知財“人財”に必要な3つの力
弁理士・知財検定では学べない、“選ばれる人”に共通する3つの実務視点を公開!
知識を活かして現場で信頼される方法が見えてきます。
知識だけでは会社から求められる知財“人財”にはなれない!!たった3つのポイントを押させるだけで、知財の手続きを単に行うだけの一担当者から知財戦略の立案までを担えるスペシャリストに成長できる実践スキルを公開
“知財”で人生が動き出した人たち
「今さら無理かも」と思っていた30年ベテランや子育て中の研究者が、知財でキャリアを再設計。
5人のリアルな変化ストーリーを通して、“始める勇気”を届けます。
とはいえ、まだ何も始めていない自分が知財のスペシャリストになれるなんて思えない…研究歴30年のベテラン研究者がたった1年で業務を通じて「知財」の専門性を習得し、社内で一目置かれる存在にまで成長した舞台裏を惜しみなく公開!さらに若手研究者からママさん研究者まで、仕事をしながら「知財」の専門性を習得し、夢を叶えた4人のリアルストーリーもお見せします!
このページをご覧いただいているあなたも、
今まさに「このまま研究職としてやっていけるのか…」と不安を感じ、新たなスキルを探しておられるのではと思います。
努力しているのに評価されない。
提案しても通らない。
いつの間にか“言われたことをこなすだけ”になっている。
私もそんな悩みを抱え、『知財』という道に進むことを決めました。
『知財』という専門性を身につけてからは、周囲の態度が明らかに変わりました。
意見が通り、企画も任され、「また君に頼みたい」と言われるようになりました。
しかし、『知財』という専門性を身に付けるまでには、何度も大きな壁にぶち当たりました。
サイエンスとは異なる難しい法律用語を理解できるようになるまでに一つ目の壁があり、それが理解できるようになっても、座学と実務は全くの別物で、現場で活躍するためには『実務センス』が非常に重要になることも身をもって体験しました。
私はその経験をもとに、
同じように悩んでいた先輩や後輩たちに、研究者として培ってきた専門性を活かしつつ、よりスピーディーに、かつ現場で必要とされる人材になれるように『知財』という面からアドバイスをし、キャリアを切り開くお手伝いをしてきました。
そして今回、そのエッセンスを初めて体系的にまとめました。
「評価されないまま終わりたくない」
「もっと自分らしく働ける場所を見つけたい」
もしそう感じているなら、私の実体験が何かのヒントになるかもしれません。
ぜひ、続きを読んでみてください。
Aさんは、キャリア30年以上の生え抜きの研究者で、非常に勤勉で知識も豊富な反面、上司からのコメントに対して科学的に正しくないものには真っ向から反論するため、上からはあまり好かれていませんでした。
そのため、Aさんが新しい研究テーマを提案しても、上からの受けが悪いため採用されることはあまりなく、Aさんはどのようにして提案を通したらいいか悩んでいました。
そのような中、社内での知財意識向上の波に乗り、提案の際に特許の活用策も加えて提案することを意識し、提案を通す方法を自身で見つけ、研究企画部門の部長へ昇進しました。
Bさんは、旧帝大出身の若手研究者で、成果への拘りが人一倍強く、人間関係でよくトラブルを起こしていました。
若手ということもあり、研究テーマのリーダーになることはなく、サポート役ばかりに不満を抱いていた時に、知財部の同期が成果を上げて注目されている姿を見て、知財に興味を持ちます。
自分が関係しているテーマで特許化の提案を積極的に行い、その数年後、知財部に異動することになりました。
異動後は、柔軟な発想を活かして、自ら研究テーマを起案するなど、研究者としてのスキルを活かして大活躍しています。
Dさんは、製造技術の研究部門に所属しており、幼稚園に通う子供さんを抱えるママさん研究者でした。
出張なども多い職場であったため、仕事と家庭の両立に苦慮していたが、モノ作りに関わり続けたいとの想いから、今後のキャリアに悩んでいました。
ある時、社内の研究の際に、知財部のママさん社員から業務内容や社内での貢献について聞く機会があり、それをきっかけに知財への異動を希望するようになり、その翌年に知財部に異動することになりました。
異動後は在宅勤務も効果的に利用し、仕事と家庭の両立を図りつつ、製造容器の提案など積極的にモノ作りに貢献しています。
[学歴]
京都薬科大学(薬学部)、京都大学(薬学研究科)、関西学院大学(経営戦略研究科)
[職歴]
大学院修了後に入社した製薬会社では、数年間研究職として安全性研究に従事した後、知的財産部に異動。異動後は、生物分野の特許出願の実務を担当した後、知財戦略構築の全社プロジェクトに参画。
2社目の製薬会社では、2名しかいなかった実務対応中心の知財担当部署を、戦略立案業務や調査業務、新規テーマの提案業務などにも取り組み、10名規模の組織にまで成長させる。その実績が評価され、経営企画部に異動し、新規事業の企画立案、ベンチャー投資、研究開発統括を行った後、社内で検討していた新規事業を事業化するべく、スタートアップを創業。
現在は、会社経営をしながら、複数社の知財戦略顧問を担当。